サンプロスの特殊清掃

特殊清掃とは

特殊清掃は、通常の清掃とどのように異なるのでしょうか。
「特殊清掃」とは、孤独死で運悪く長期間ご遺体が発見されずにいた住居や、自死、事件、事故など、特別なご事情でご遺体が発見された場所の清掃を実施する作業です。このようなケースでは多くの場合、清掃後に原状回復工事も行います。

特殊清掃のことを、「特別清掃」と呼ぶこともあります。
上記のようなケースのほか、ボヤ、火災、水害などによる災害復旧の作業も、特殊清掃の対象となります。
飲食店などで行われる、什器類の頑固な油汚れ、カーペットなどに付着した重度の汚れ、石材のシミ抜きといった特別な技術を必要とする清掃も、特殊清掃の扱いです。
また、賃貸住宅（マンション、アパート）の原状回復の一環で特殊清掃が行われることもあります。最近では、賃貸物件に限らず、個人宅におけるタバコ臭、カビ臭、ペット臭などの消臭や除菌のご依頼も多く、これらの作業につきましても、特殊清掃（特別清掃）として対応させていただいております。

特殊清掃を依頼するのは気が引ける、何となく怖い、という印象をおもちの方は少なくないかもしれません。私たちサンプロスは少しずつでも、そうした特殊清掃の暗いイメージを変えたいと思っております。

主な特殊清掃の例

サンプロスの特徴

特殊清掃において大切なことは、大きく分けて2点ある、とサンプロスは考えています。
一つは、高品質な特殊清掃と原状回復工事のご提供。これはプロとして当たり前のことだと思います。そしてもう一つが、「お客様の心情に寄り添うこと」です。

特殊清掃は、クライアント様のご事情を反映し、いろいろな意味合いを含む場合が多いと感じています。例えば、ご遺族からの清掃依頼であれば、「心の整理」「お清め」という側面があるでしょう。もちろん、依頼主様へのプライバシーに踏み込むようなことはいたしませんが、作業スタッフが、限られた作業時間の中で清掃することだけに気をとられ、デリカシーに欠けた振舞いをしてしまってはいけません。
また、見積もりや交渉の段階にて、品質は二の次で安さと早さだけを売りにしていたり、特殊な状況下で不安や恐怖を誘発するようなうたい文句を並べて、お客様に考えさせる時間を与えないような営業手法は、あってはならないことです。
ただ、残念ではありますが、そういう事例やトラブルを見聞きすることがあります。

私たちサンプロスは、「優しさも品質である」ということを作業の信念とし、「心に寄り添える特殊清掃」を心がけております。

特殊清掃のお見積りについて

特殊清掃は、一般的な清掃業務以上に、特殊な資機材（清掃器具、洗剤など）を使用しなければならない場合が多く、また、使用する資機材の種類も多岐に渡ります。清掃現場の状況に大きく左右されますので、お電話でのやり取りだけでは、正確な料金をお伝えすることが難しい場合がほとんどです。
ただし、「清掃すべきポイント」自体は、おおむね決まっています。経験と実績から導き出した、最適な資機材の使用、効率的な清掃作業によって、できる限りのコスト削減をはかっています。清掃作業が完了した後には、スムーズな「原状回復工事への引き継ぎ」を行うことにより、工期の短縮、さらなるコスト削減も期待できます。

お客様におかれましては、相見積もりをとるなど、複数の清掃業者へ問い合わせていただければ幸いです。その際には、作業費用だけでなく、「どのような作業を実施するのか？」をお尋ねください。そして、その内容をきちんとわかりやすく答えられる業者、見積もり内容を明確に説明できる業者に依頼されることをおすすめいたします。その上で、当社にご用命いただけたとしたら、大変光栄でございます。

当社における作業とお見積りについて、ご説明させていただきます。

オールインワンのセット価格が安い、とは限りません。

業者によって、いろいろなやり方や考え方がありますが、当社は、「オールインワンのセット価格」をあえて設けておりません。
「特殊清掃」には、ほぼ「決められた清掃段階（作業工程の区切り）」があります。お客様には、そのような工程段階があるということを事前にお知らせしたうえで、１工程ごとに「このような清掃結果となりましたので、この先どうされますか？」と確認しながら作業を進めていくものだと考えています。
そうでない場合、最初から高額な料金設定となっていたり、追加料金という形で予想外の料金が発生したり、結果的に消臭しきれない、除菌しきれないままで作業が打ち切られたり、といったことがあり得ます。このような説明不足、コミュニケーション不足が原因で、トラブルに発展してしまうケースも実際にございます。
そこでサンプロスでは、お客様にご納得いただきながら、安心して作業を見守っていただけるように、「段階別見積もりシステム」を採用しております。

段階別見積もりシステムについて

当社では、「作業段階」に合わせて、その都度、お見積りをいたします。お客様のご希望に合わせて、作業の「段階」をお選びいただけますし、作業の結果をご覧いただいた後に、「段階」を追加いただくことも可能です。

第１段階｜入室を可能にするための初期清掃

例えば、ご不幸にも孤独死をされたお部屋ですと、まず、汚染物除去、消毒剤散布、除菌・消臭作業、害虫駆除などを実施しなければ、関係者の方でも入室はかなり困難です。それは、衛生面、精神面のこともございますが、強烈な異臭がするため、防護服でなければ遺品の回収も困難だからです。
また、外への臭い漏れも激しいため、近隣にお住まいの方々への配慮として、迅速な清掃作業とドアや窓などの隙間を埋める目張り作業が必須となります。目張りの目的は主に２つあります。外からの目張りは、異臭を流出させない効果があります。また、内からの目張りは、除菌と消臭作業時にどうしても発生してしまう刺激臭などの流出を防ぐために必要なのです。
これらの作業が完了した後に、概ね入室が可能となります。
当社では、ここまでの初期対応の作業を「第１段階」と呼んでおり、お客様のご判断により、これ以上の作業が必要ない場合は、作業を終了いたします。

第１段階｜特殊清掃作業の詳細

第２段階｜遺品と向き合うために

第2段階は、遺品や家財整理をお手伝いする作業です。
例えば、遺品の中でも貴重なものや想い出の品については、お客様自らが整理・回収され、それ以外は、当社が整理する場合があります。遺品整理や家財整理は、思いのほか時間がかかることや、部屋の出入りが多くなることなどから、大家様や管理人様、近隣住民の方々へのご挨拶や説明も大切となります。不安なので、一緒に作業をしてくださいというご依頼も多くございます。とてもデリケートな作業ではございますが、お客様が落ち着いて「遺品と向き合っていただけるように」配慮しながらお手伝いいたします。
またさまざまなご事情から、できる限り他人に知られずに退去を完了したい、すべてを一括で廃棄してほしい、といったご依頼をいただくこともあります。このようなご依頼の場合には、サンプロスが廃棄代行を承り、ご遺族の方が一度も入室されることなく家財処分を完了させることが可能です。

これらの作業を「第２段階」と呼んでおり、お客様のご希望により、これ以上の作業が必要ない場合は、ここまでで作業を終了いたします。

第３段階｜一部解体作業と消臭作業

第３段階の良し悪しによって、結果が大きく異なってまいります。特殊清掃の業者選定においても、じっくりと見極めていただきたい作業段階です。

〈一部解体作業〉
孤独死などのお部屋に染みついてしまった臭いは、「内装の一部解体」が必要となります。クロス、壁紙の主な材質は細かい繊維質でできているため、臭いを吸着したり染み込ませたりしてしまうからなのです。同じような理由で、床の解体作業、クロス剥がし、壁の一部撤去、流し台およびその周辺の撤去なども実施せざるを得ません。この作業を「内装の一部解体」と呼びます。

※解体許可取得について
令和元年６月１日の法律新改正により、特殊清掃業において解体作業を行うには、解体業者または内装工事業としての登録が必要となりました。これは、解体作業の知識が乏しい特殊清掃業者が横行し、多くのトラブルが発生したことも一つの原因です。当社は、特殊清掃の中で発生する建物解体（一部分も含む）に関して、東京都、神奈川県、山梨県に『解体工事業者登録』を届け出ており、施工技士が確実な解体作業を実施いたします。

〈消臭作業〉
次に、特殊な消臭機器を使用し、徹底的に「消臭」してまいります。
まず、昔から孤独死の現場で使用されている除菌消臭専用機器を、適切な安全操作のもとで実施いたします。ただ、従来の機器使用だけでは、十分な消臭が達成されない場合も多いのが実情です。そこで、除菌・消臭の効果を促進する薬剤や、セルラーゼ（繊維分解酵素：物体から汚れや臭気を引きはがす効果のある酵素）の入った薬剤を併用しながら、より強力な消臭を実現させています。あわせて、消臭を持続させるための薬剤も使用します。他社では実施していないようなこのようなきめ細かい対応には、定評をいただいています。

特殊清掃を実施したにも関わらず、お客様が大家様との間でトラブルになる理由の多くは、「解体の不十分」や「消臭作業の甘さ」による「消臭不足」です。この問題が解決しない限り、別の方が住むという条件が満たされないため、物件の返却や売却が非常に困難なものとなります。
当社は、孤独死の現場や動物臭が充満している部屋などを「強力に消臭できる技術」を駆使し、そのノウハウをフルに活用することで、お客様に安心していただける作業品質をお届けいたします。
「臭いが残っているかどうか？」については、どうしても個人差がございます。そこで、臭いの成分を測定し、数値化することで『臭気の見える化』を実施しております。
具体的には、臭気センサー（臭気などを24時間監視・管理できる機器）を使用して、消臭作業前と作業後の臭気数値を明確化し、消臭作業に漏れがないようにチェックいたします。どうしても解体できない箇所につきましては、特殊コーティングを施し、臭いの発生を防止します。

第４段階｜原状回復作業（内装仕上げ）

賃貸のアパートやマンションの部屋を退去する際、借りる前と同じ状態で返還するために行う修繕・回復作業を「原状回復工事」と呼びます。
多くの場合は、賃貸物件の管理会社が作業を行いますが、物件の大家様（オーナー様）によっては、個人で管理されている方もいらっしゃり、原状回復工事を求められることがあります。また、故人の方が所有されていたお住まいだった場合、リフォームという形で原状回復を望まれるご遺族の方もいらっしゃいます。
特殊清掃はできるけれど、原状回復工事はできない、または、割高になるけれど関連の企業を紹介するというような特殊清掃業者も多いでしょう。当社には、アパート・マンションの原状回復工事のリフォーム専門部署を有したグループ会社がございます。特殊清掃から原状回復（リフォーム）まで、一括で依頼されたい場合には、ぜひ、ご相談ください。
原状回復工事やリフォームのことでお悩みの場合も、お気軽にご連絡ください。どのような些細なことでも構いません。東京で20年以上の実績をもつ原状回復のプロたちがご対応させていただきます。

お伝えいただきたい内容｜特殊清掃編

以下の項目をお答えいただけますと、作業の準備上、大変助かります。
お答えできる範囲で結構ですので、ご協力ください。

孤独死現場の特殊清掃料金について

清掃料金につきましては、臭気のレベル、ご遺品の物量、市区町村ごとの一般廃棄物費用などの条件に照らし合わせ、無料でお見積りいたします。また当社では、基本的に見積もり後の「追加料金」は発生しません。作業契約書を締結し、契約書に則って作業をいたします。

料金表（参考）

孤独死現場で可能な清掃作業（例）

ゴミ屋敷の清掃

当社は単に”ゴミを片付ける”のではなく、さまざまな視点での気配りを大切にしています。
居住者様のプライバシー保護にも最大限の配慮をいたします。ゴミ屋敷清掃のご相談を受ける際には、「恥ずかしいので、立会いなしで契約も作業も進めてほしい」「女性（男性）のみの作業員で清掃してほしい」「趣味の品を丁寧に扱ってほしい」というご要望をよくお聞きします。お客様のお気持ちに最大限に寄り添う対応をいたします。

火災現場の清掃

特殊な清掃技術だけでなく、建物の損害度合に合わせた作業判断と清掃計画が重要です。
なお、損害保険会社への作業説明や見積提出なども、当社がご対応いたします。

水害復旧（床下・床上）

西東京エリアで特に多いご依頼が、水害による復旧作業です。床下浸水と床上浸水の差だけでなく、状況によっては、内装の一部解体や建物の解体工事が必要となります。当社は建築業許認可を取得している企業ですので、安心しておまかせください。工場や店舗など、大規模施設の復旧作業も承っております。

ペット消臭（猫屋敷などの清掃も含む）

ポイントは、臭いの根源であるペットの糞尿を徹底的に清掃することと、特殊機器と特許技術を駆使して建物に染み込んだ臭いを除去することです。

事故物件・訳あり物件を売りたい

不動産を売却する際に、このようなことにお困りではないでしょうか？

このような物件の場合は、まず、①特殊清掃業者に清掃を依頼し、その後、②リフォーム業者に原状回復工事を依頼したうえで、③不動産業者へ物件の売却を相談することになります。
また、④遺品整理業者や家財処分業者などの専門業者に頼まざるを得ないこともあるかもしれません。そうなると、時間も費用も膨大にかかってしまいます。
私たちサンプロスは、特殊清掃、リフォーム、遺品整理、物件買取りまで、すべて自社（および関連会社）で承っています。ワンストップサービスであるため、早急に物件を売却されたい場合には、煩わしいお手続きも最小限に抑えられ、大変便利です。
当社は1972年の創業以来、長きにわたり東京の地で不動産事業を営んでおり、さまざまなご事情の物件を手がけてまいりました。どの作業においても最後まで責任を持ち、お客様に安心していただけるサービスをご提供いたします。

よくあるご質問

事故物件（心理的瑕疵物件）の当社買取について、お客様よりご相談いただいている項目を、ご紹介いたします。

主なサービス対象エリア

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